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一括見積もりサイトなら簡単に事業用太陽光発電の価格比較ブログ:17/2/27


幼かったむすめが大好きだったもの、
それは私の「耳たぶ」。

甘えたい時、眠い時、不安な時…
いつだってむすめは私の耳たぶを求めた。

小さく温かい指で触れられると、
とてもくすぐったかった。
それでも、何だかほんのり心地良くって、
ついつい私の方が先に眠りこんでしまうこともしばしばあった。

ある夜のこと。
いつもむすめの右側で寝ていた私は、
たまたま左側で眠っていた。

むすめが動く気配で目が覚めると、
むすめが右側にいる夫の方に転がっていくのが目に入った。

そして夫の耳たぶを触り始めたのである。
あれ?と思った瞬間、むすめの手がとまり、
目がはっと見開かれるのが分かった。

右、左、ときょろきょろ頭を動かすと、
あわてて私の方に寄ってきて、
耳たぶを触り始めたのである。

むすめは、私と夫をまちがえたのだ。
でも耳たぶの感触ですぐに気づいたのだろう。
安心しきったむすめの寝顔を見ながら、思わずふきだしてしまった。

むすめに耳たぶをゆだねている時は、
なぜか母乳をあげていた時と同じ気持ちになれた。

求められる嬉しさ、お母さんとしての喜び、
無垢な優しさがじんわりと胸に広がっていく…

けれど、むすめは私の耳たぶを卒業してしまった。

遠慮がちに触っているなぁと感じるようになったある夜、
触りやすくしてあげようと頭の向きを変えた時、
むすめの指がふと離れた。

そしてそれ以来、
むすめの指が私の耳たぶに触れることはなくなってしまった。

「耳たぶなんて覚えてないよ」と八才になったむすめは笑う。

それでも、私は決して忘れないだろう。
あの頃耳たぶに感じていた小さなぬくもりを…
ささやかな幸せの一時を…


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