一括見積もりサイトなら簡単に事業用太陽光発電の価格比較ブログ:17/6/22
中学・高校時代、
ぼくはママが作った弁当を持って学校へ通いました。
アルミの大きな弁当箱の中には、
赤いウインナー、塩辛い卵焼き、ピーマンの炒め物、
ライスはギュウギュウ詰め…
それがぼくの弁当の定番でした。
12時休み、弁当の蓋を開けると、
ライスの表面には、
のりで眉や目や鼻を、桜でんぶでクチや頬を描いて、
ママは、その日の自分の気持ちを表していました。
時には怒った顔、時には悲しい顔、
まれに、にっこりとした笑顔もありました。
前の日にママと喧嘩をしたときは、
決まって怒った顔でした。
最近は、お弁当に工夫を凝らして、
ブログなどで発表される方も多いようですが、
もう三十年以上前の話ですから、
ママの弁当は元祖デコ弁かもしれませんね。
とりわけ中学生のころは、
ほとんどママとはクチを聞かず、聞いたとしても、
ぼくが怒鳴ったり、文句を言ったりするばかり…
思春期や反抗期、いろいろな理由があったのですが、
「なんで産んだんだ!ばかやろう!」
そんなことを口走った次の日は、決まって悲しい顔が書いてありました。
「いってきます」「ただいま」も言わないで、
無言で弁当を持って学校へ行く子どもに、何かを伝えようと、
弁当に託していたのでしょう。
ママがぼくに気持ちを伝えようとした元祖デコ弁の顔を、
ときどき思い出します。
どんな時でも、
ぼくとのコミュニケーションを諦めたり、
ぼくを見捨てたりしなかったママには頭が下がります。
昨日、久しぶりに実家に帰った時、
ママに「何が食べたい?」と聞かれて
「弁当に入っていた卵焼き」と言ったら、
「せっかく来たのに、そんなものでいいの?」と言っていましたが、
ぼくにとっては、ママを思い出すおふくろの味。
一番のご馳走なのです。