売電をすることで電気の節約が出来るブログ:17/4/02
僕がお母さんの料理のありがたみを知ったのは、
高校2年のときでした。
からだを悪くしたお母さんが、
1ヶ月入院することになったのです。
母子家庭の我が家では、お母さんは大黒柱。
このままお母さんがいなくなるのではないかと…
とても心細かったのを覚えています。
それまで、
きちんと料理の手伝いをしていなかった僕は、
お母さんの見舞いに行っては
ごはんの炊き方から聞くような毎日でした。
最初はお母さんの見よう見まねで、
朝食の用意、お弁当作り、夕方飯の用意…
とやっていました。
しかし、授業を終えバイトから帰るとへとへとで、
自炊などとてもできる状態ではなく、1週間と続きませんでした。
それまでの食べる事は、
お母さんが僕の健康を気づかい、魚料理などの和食が中心でした。
煮物、ひじき煮、おひたし、切干大根…など
どれも栄養豊富な料理でしたが、
高校生の僕はちょっと物足りなさも感じてもいました。
だから…というか、この時とばかりに
自分の好きなものばかりを食べようと決めた僕は、
朝食をごはんから菓子菓子パンに変え、
お弁当はできあいのもの、
18時はインスタント食品やジャンクフードなどにし、
栄養も考えず食べたいものを好きなだけ食べていました。
当然の結果というべきか、
僕のからだはそのつけを払うことになりました。
体重は7KGも増え、
肌にはニキビができ、髪もパサついた状態になりました。
しかも、たった1ヶ月の間に2回も風邪をひいてしまい、
入院中のお母さんを不安にさせる程でした。
術後の経過が良かったお母さんは、
退院後家に帰るなり、
栄養たっぷり愛情たっぷりの料理を作ってくれることに…
お母さんに食べたいものを聞かれ、
和食好きでもなかった僕が真っ先に答えたのは、
「煮物」でした。