これからは蓄電池を利用して節電対策ブログ:19/5/27
ボクが母の料理のありがたみを知ったのは、
高校2年のときでした。
からだを悪くした母が、
ひと月入院することになったのです。
母子家庭の我が家では、母は大黒柱。
このまま母がいなくなるのではないかと…
とても心細かったのを覚えています。
それまで、
きちんと料理の手伝いをしていなかったボクは、
母の見舞いに行っては
ご飯の炊き方から聞くような連日でした。
最初は母の見よう見まねで、
朝方食の用意、お弁当作り、夕方飯の用意…
とやっていました。
しかし、授業を終えバイトから帰るとへとへとで、
自炊などとてもできる状態ではなく、一週間と続きませんでした。
それまでの食べる事は、
母がボクの健康を気づかい、魚料理などの和食が中心でした。
煮物、ひじき煮、おひたし、切干大根…など
どれも栄養豊富な料理でしたが、
高校生のボクはちょっと物足りなさも感じてもいました。
だから…というか、この時とばかりに
自分の好きなものばかりを食べようと決めたボクは、
朝方食をご飯から菓子菓子パンに変え、
お弁当はできあいのもの、
19時はインスタント食品やジャンクフードなどにし、
栄養も考えず食べたいものを好きなだけ食べていました。
当然の結果というべきか、
ボクのからだはそのつけを払うことになりました。
体重は10`も増え、
肌にはニキビができ、髪もパサついた状態になりました。
しかも、たったひと月の間に2回も風邪をひいてしまい、
入院中の母を不安にさせる程でした。
術後の経過が良かった母は、
退院後家に帰るなり、
栄養たっぷり愛情たっぷりの料理を作ってくれることに…
母に食べたいものを聞かれ、
和食好きでもなかったボクが真っ先に答えたのは、
「煮物」でした。